腫瘍科

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腫瘍科

命にかかわる腫瘍性疾患。
症状についての知識と適切な治療が大切です。

最近では、猫ちゃんも長生きの時代、20歳近くまで生きる子たちも増えてきました。
人間同様、腫瘍性疾患は死因のトップになっています。
しかし、一言に腫瘍と言っても、根治を見込めるものもあれば、残念ながら根治が難しく、できるだけ動物の苦しみをとっていくこと(緩和)が治療の目的になるものもあります。
そのため、適切な治療を選択し行うには、腫瘍に対するしっかりとした知識を持って診断を行っていくことが非常に重要となります。

こんな症状出ていませんか?

ケース①

乳腺腫瘍

疾患について

乳腺腫瘍

乳腺腫瘍は人間でいう乳がんです。女の子のねこちゃんのお乳にしこりができたら、注意が必要です。ねこちゃんの場合は80%以上が、悪性腫瘍と言われてます。

大きなかたまりができることが、ほとんどですが中には、潰瘍化したり、多発することもあります。


猫ちゃんの腫瘍発生率に関して、6ヶ月迄に避妊手術をすれば発生率は9%、2歳までに避妊手術を行っていれば89%と、少なからず予防効果はあるようです。

バイオプシーして乳腺腫瘍の疑いがあるかどうか、別の腫瘍じゃないかを確認します。
検査を行い、乳腺にできているが別の腫瘍であった場合、その腫瘍に対応した治療が始まります。


乳腺腫瘍の疑いと診断されれば、様々な検査をして、腫瘍の状況、全身状態を確認したうえで手術に臨むことになります。
ここで重要なのは、FNAしただけでは、乳腺腫瘍だと確定診断できないことです。確定診断は、手術をして取った腫瘍の病理組織検査をして、初めて確定診断がつきます。
できるだけ、早期発見、早期治療を心がけましょう。早期の避妊手術が効果的な予防法です。

こんな症状出ていませんか?

ケース②

リンパ腫

疾患について

リンパ腫

リンパ腫には多くの型があります。
多中心型は、体表のリンパ節にできるパターンで、首の下や後ろ足のリンパ節にできることが多いです。
縦隔型は、呼吸器に影響を与え、咳や呼吸困難などの症状がみられます。
消化器型は、嘔吐や下痢などの消化器症状が認められます。抗がん剤を用いる化学療法、放射線療法で治療を行うが、完治することはほとんどなく、延命が目標となります。
猫白血病ウイルスへの感染で発症する場合もあります。

猫白血病ウイルスに感染していると、リンパ腫を発症する確率が高くなる。

腫瘤またはリンパ節の細胞検査を行い、その結果により診断を行います。

抗がん剤を用いる化学療法が基本になります。
リンパ腫のできた部位によっては外科的な手術が可能な場合は手術を行います。
これらの積極的な治療が何らかの事情によりできない場合は、ステロイド剤の投薬によりある程度の延命が期待できます。

腫瘍の主な検査・治療について

腫瘍は見てすぐに分かるものと、検査をしないと分からないものがあります。

血液検査
レントゲン検査
超音波検査
CT検査

バイオプシーと言われる生検で検査を行います。「生検」とは、患部の一部を、針を刺して吸引したり、メスなどを使って切り取って、顕微鏡などで調べる検査のことです。

検査の後、診断結果により外科手術や化学療法(抗がん剤)、放射線治療、免疫療法などで治療を行います。
アクセス
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